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心筋細胞から得られる活動電位は、培養内の心筋細胞のサブタイプを識別するのに有用です。心筋細胞の活動電位は、脱分極、プラトー、再分極のフェーズで構成されます。これらのフェーズの持続時間やカイネティクスの差異により、心房筋様、結節様、心室筋様など心筋細胞の識別が可能です。例えば、心房筋細胞のプラトーフェーズは短く、再分極フェーズの傾斜は鋭く、活動電位の持続時間は短く三角形的(triangular)な形状をしています。一方、心室筋細胞の活動電位は、顕著なプラトーフェーズが特徴で、持続時間も長く、四角的な波形をしています。
心臓における異種の心筋細胞は、その活動電位の差により一定程度の分類が可能です。例えば、典型的に、心房筋様細胞は、心室筋様細胞と比較して、短いプラトーフェーズと持続時間 (APD90) を示します。
Maestro MEA の LEAP (Local extracellular action potential) は、MEA電極を用いてAction Potential 形態シグナルを測定します。パッチクランプで要する電極操作は不要。ラベルフリーで測定し、活動電位波形の解析が行えます。